フラッシュ233
2015年6月2日
 

最も輸出単価が低い輸出商品
HS85.32.24(セラミック・コンデンサー:多層のもの)は約0.4セント
― 1ドルを下回る「低単価輸出品」の輸出 (その1)―

 
増田 耕太郎
(一財)国際貿易投資研究所 客員研究員
 

HS85.32.24(セラミック・コンデンサー:多層のもの)~ 最も低価格な輸出商品

日本が輸出している品目の中で、輸出単価が最も低いのは、HS85.32.24(多層セラミック・コンデンサー)である。1個当たりの輸出単価は1円より小さい約0.4セント(現行レートで50銭弱)。1/100ドルにも満たない。

多層(積層)セラミック・コンデンサーの輸出額は約276億ドル。輸出数量は7,198億個で、1日あたりの平均輸出量は19.7億個と桁外れの規模をもつ。日本の代表的な輸出商品である。

多層(積層)セラミックチップ・コンデンサは、携帯電話に代表される電子機器の小型・軽量化を推進してきた電子機器に不可欠な部品で、コンデンサーの約8割を占める。

HS85.32.24の過去6年間の輸出状況の主な特徴は次のとおりである(図-1参照)。

  1. 輸出数量は増加傾向があるのに対し、輸出額が減少傾向にある。輸出単価が下落しているためである。
    2014年の輸出量は前年比11.5%増で過去最高(7198億個)であった。一方、輸出額は3.6%増(26億9742万ドル)にととどまっている。
    輸出単価は2010~11年当時には0.46セント/個であったのが、2014年には0.37セント/個に下落し、2011年に比べ2割近い(19.6%)下落率になっている。
  2. 2014年の輸出先は中国向け(香港向けを含む)が最も多く、6割に近い58.6%を占める。中国・香港以外の輸出先をみると東アジア向けが多く、その輸出シェアの81.8%を占めている。東アジア向けを除くと米国向け(9.1%)が多い。

図-1 HS85.32.24(セラミック・コネンサー:多層のもの)の輸出推移

出所 日本貿易統計をもとに国際貿易投資研究所が作成

   

なお、多層(積層)セラミック・コンデンサーの小さいものは、イチゴの種よりはるかに小さい。

 (http://ednjapan.com/edn/articles/1205/24/news099_2.html

次回に、多層コンデンサーなどの平均輸出単価が、1セント未満の輸出品を紹介する