一般財団法人 国際貿易投資研究所(ITI)

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国際比較統計

I.直接投資

I-001 世界各国の直接投資額(資産)(2023/5/2更新)


2021年における各国の直接投資額(資産)のうち、比較可能な149カ国の合計額は前年から295.5%の大幅な増加となった。2020年の最大の投資国は米国であり、2020年の2717億ドルから4217億ドルへと増加した。

I-002 世界各国の直接投資額(負債)(2023/5/2更新)


2021年における各国の直接投資額(負債)のうち、比較可能な170カ国の合計額は前年から116.5%の増加であった。国別では、米国、中国、シンガポールの順である。日本は2020年の607億ドルから2021年は330億ドルに減少した。

I-003 直接投資の負債と資産の比の推移(2023/5/2更新)


直接投資の資産と負債の比率(資産÷負債)を見ると、韓国、台湾、日本は資産が負債を上回る。一方、ベトナムやインドは負債が資産を上回る。中国は2015年まで徐々に比率が1に近づきつつあったが、以降は負債の増加と資産の減少により比率の減少が続く。

I-004 直接投資額(資産・負債)の対GDP比(2023/5/2更新)


資産および負債をそれぞれ対GDP比で見ると、日本では2010年時点で資産がGDP比で1.38%、負債が0.13%であった。2021年は負債が0.66%と前年と比べて減少した一方、資産は4.21%に増加した。

I-005-1 世界各国の直接投資収益(支払)(2023/5/2更新)


2021年における各国の直接投資収益(支払額)は、比較可能な163カ国でみると前年に比べ38.7%の増加であった。支払額が最大の国は米国で3031億ドル(前年比69.9%増)、第2位のオランダは21.0%増の2309億ドルであった。日本は第16位の358億ドル、前年から33.6%の増加であった。

I-005-2 世界各国の直接投資収益(受取)(2023/5/2更新)


2021年における各国の直接投資収益(受取額)は、比較可能な131カ国でみると前年から39.6%の増加であった。1位の米国は5828億ドル(前年比22.8%増)である。日本は第5位の1888億ドル、前年比62.7%増であった。

I-006 世界各国の対外直接投資残高(2023/5/2更新)


2021年の対外直接投資残高を合計すると、41兆7984億ドルで、前年に比べ18.1%増であった。1位の米国が9兆8135億ドル、次いでオランダが3兆3568億ドル、中国が2兆5818億ドルであった。日本は第8位の1兆9838億ドルであった。 

I-007 世界各国の対内直接投資残高(2023/5/2更新)


2021年の対内直接投資残高を合計すると、45兆4488億ドルで、前年から16.4%の増加であった。上位の11カ国は投資残高が1兆ドルを超えている。中国への投資額は前年比7.6%増と増加が続いている。

I-008 世界各国の投資収益比率  ~ 対外直接投資(残高)(2023/5/2更新)


対外直接投資残高を分母にして、分子を投資収益(受取)で割ったものを投資収益比率とすると、米国の2021年の投資収益比率は5.9%と前年の5.8%からほぼ横ばいであった。同じく2021年の日本の投資収益比率は9.5%であった。

I-009 世界各国の投資収益比率  ~ 対内直接投資(残高)(2023/5/2更新)


対内直接投資残高を分母にして、分子を投資収益(支払)で割ったものを投資収益比率とすると、2021年の投資収益比率は各国で概ね前年から増加した。2020年の投資収益比率が1.6%であった米国は2.2%に、英国も3.9から4.1%に増加した。

I-010-1 世界各国の第一次所得収支(支払)(2023/5/2更新)


2021年における各国の第一次所得収支(支払額)は比較可能な172カ国では2020年から20.6%の増加であった。1位の米国は9125億ドルで前年から18.0%の増加であった。日本は14位の1040億ドルで前年比6.7%の増加であった。

I-010-2 世界各国の第一次所得収支(受取)(2023/5/2更新)


2021年における各国の第一次所得収支(受取額)は比較可能な172カ国でみると前年に比べ20.5%増加している。1位の米国は1兆520億ドルで前年比12.4%増、2位の日本は3464億ドルで前年比25.0%の増加であった。

I-010-3 世界各国の第一次所得収支(収支尻)(2023/5/2更新)


2021年における各国の第一次所得収支(収支尻)を見ると、流入超過の上位は日本、ドイツ、米国の順、流出超過では中国、アイルランド、シンガポールの順であった。前年と比べると日本は626億ドルの増加、中国は438億ドルの減少であった。

I-020 世界各国の金融収支(収支尻)(2023/5/2更新)


2021年における各国の金融収支(収支尻)は、172カ国が比較可能である。流出超過の国は1位ドイツ(3730億ドル)、2位日本(1547億ドル)、3位中国(1513億ドル)の順であった。一方、流入超過は米国(▲7405億ドル)、ブラジル(▲501億ドル)、インド(▲329億ドル)の順であった。

I-021-1 世界各国の証券投資(収支尻)(2023/5/2更新)


2021年における各国の証券投資(収支尻)のうち、流出超過は1位ドイツ(2999億ドル)、2位イタリア(1452億ドル)、3位台湾(1026億ドル)と続く。一方、流入超過は1位が英国(▲2623億ドル)、2位ルクセンブルク(▲2452億ドル)、3位日本(▲1966億ドル)であった。

I-021-2 世界各国の証券投資(負債)(2023/5/2更新)


2021年における各国の証券投資(負債)は、比較可能な138カ国でみると前年に比べ21.2%の増加であった。1位のルクセンブルクは6825億ドル、前年から3倍近くに増加した。

I-021-3 世界各国の証券投資(資産)(2023/5/2更新)


2021年における各国の証券投資(資産)は、1位が米国(7190億ドル)、2位ルクセンブルク(4373億ドル)、3位アイルランド(4152億ドル)の順であった。米国は前年比77.0%、ルクセンブルクも81.6%といずれも大きく増加した。

I-022-1 世界各国の個人間送金(収支尻)(2023/5/2更新)


2021年における各国の個人間送金(収支尻)は、155カ国のデータが取得可能である。そのうち受取超過の1位はインド(777億ドル)、2位メキシコ(505億ドル)、3位エジプト(310億ドル)と続く。一方、支払超過の1位はサウジアラビア(▲398億ドル)、2位クウェート(▲183億ドル)、3位フランス(▲142億ドル)と続いている。

I-022-2 世界各国の個人間送金(支払)(2023/5/2更新)


2021年における各国の個人間送金(支払)は、比較可能な150カ国では前年から7.1%の増加であった。1位の米国は551億ドルで前年比5.8%の増加である。

I-022-3 世界各国の個人間送金(受取)(2023/5/2更新)


2021年における各国の個人間送金(受取)は、比較可能な146カ国でみると前年に比べ13.8%増加した。1位のインドは829億ドルで前年と比べて7.2%増であった。